日本語教師ってどんな仕事なのでしょうか。
「日本語教師に興味があるけど、自分にできるのだろうか…」「すでに日本語教師だけど、そもそも自分に適性はあるのだろうか…」
つい、そんなことを考えてしまって先に進めない時ってありますよね。
そこで今回は「日本語教師に向いている人」かどうかをチェックするための3つの適性ポイントをまとめてみました。
この記事の想定読者
✅日本語教師に興味がある人
✅日本語教師になろうか迷っている人
✅日本語教師に向いているのか不安な人
異文化に興味があり、外国にルーツがある人と交流したい人
日本語教師に向いている人その①
自分の住んでいる町で外国の方や日本語以外の言語で会話をしている人を見かけたら、みなさんはどう思いますか?
英語には自信がないけど話しかけてみたい!困っているなら助けたい!と思ったあなたは日本語教師の適性があると言えます。なぜなら、
- 子どもが好き⇒子どもの成長に関わりたい⇒保育関係の仕事に就きたい
- お年寄りと接するのが好き⇒お年寄りの力になりたい⇒介護関係の仕事に就きたい
というのは自然な流れですよね。ということは
- 異文化に接するのが好き⇒外国にルーツがある人の力になりたい⇒日本語教師になりたい
というのも自然な流れと言えます。
子どもが嫌いなのに保育園の先生を目指す人はいないように、「外国にルーツがある人たちと異文化交流したい!」と思えるのは立派な適性の一つと言えます。
教えることはもちろん、相手から学ぶことが好きな人
日本語教師に向いている人その②
日本語教師の仕事の醍醐味は、日本語を教えることだけではありません。日々のレッスンで異文化と対面する中で、日本語学習者から学ぶことも多いのです。
自分だけでは気づかなかった日本や日本語についての知識・構造・背景等をレッスンを通して日々勉強することになります。実際に日本語学習者から質問された内容を見てみましょう。
- 日本人はどうして毎日化粧をしますか?
- 日本人はどうして大人もマンガを読むんですか?
- こないだ近所でやってた選挙って何の選挙なんですか?
- 市県民税って私たちも払わなければいけないんですか?
- 「基準」と「標準」の違いって何ですか?
- 「お世話になります」ってどういう意味ですか?
これらはほんの一部ですが、レッスン中はもちろんレッスン外に質問されることもあります。中には明確な回答が難しい質問もあり、即答できない場合もあります。
質問だけでなく、ふとしたやりとりでも異文化を感じることは多々あります。こういった気づきを経て、戸惑いながらも「その視点、そのやり方、面白い!」とポジティブに思えるなら、日本語教師の適性があると言えるでしょう。
日本について考えるのが好きな人
日本語教師に向いている人その③
テレビで海外についての特集番組を見たり、実際に海外旅行へ行ったりすると、日本との違いがたくさん見えてきます。
その際に「海外っていいな」と思う人もいれば「日本っていいな」と思う人もいます。いずれにしても、それは日本について考え始めている第一歩です。
- 海外の人に日本を紹介するなら何が喜ばれるだろう
- 日本では当たり前でも海外では当たり前じゃないことってなんだろう
- いまの日本を象徴する文化にはどんなものがあるだろう
- 日本の政治って他の国の政治と何が違うんだろう
- 日本が海外に誇れるものって何があるだろう
- 日本の今後の課題や改善点ってなんだろう
このようなことを自発的に考え始めた人は、日本語教師に向いています。なぜなら、日本語教師は常に「外から見た日本」を意識してレッスンを行っているからです。
そのレッスンは決してぶっつけ本番ではなく、事前に綿密に準備されています。レッスン作りを通して日本について考えることができるのも、日本語教師の仕事の醍醐味だと言えます。
一つでも当てはまる人は日本語教師の適性アリ
今回は「日本語教師に向いている人」の3つのポイントについて紹介しました。複数当てはまるのが理想ですが、1つだけでも当てはまれば日本語教師の適性が十分にあると言えます。
みなさんも日本語教師への第一歩を踏み出してみませんか?
また次回の記事でお会いしましょう!
