海外で日本語教師になるには?タイで10年日本語を教えた現役専任講師・A先生にインタビュー

日本語教師
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日本語教師の方や日本語教師を目指す方の中には

海外で働くことに憧れる人も多いのではないでしょうか。

私も海外で日本語教師として働くことに密かに憧れを持っています。

ある日、ツイッターに一通のダイレクトメールが届きました。

 

質問者の<br>大学生<br>
質問者の
大学生

日本語教師を考えています。大学三年生の者です。新卒でタイで日本語教師をしたいのですが、実際日本語教師は厳しいと聞きます。

しかし、自分は本気でやりたいのですが、実際にやられていて経済的、肉体的にどうでしょうか?すみません。

(※送信者の許可を得て掲載しています)

 

後半の「実際にやってみて経済的、肉体的にどうか」という質問に対しては

「まあ、それなりに厳しいですねぇ・・・」と言わざるを得ないのですが

気になったのは前半の新卒でタイで日本語教師をしたいという希望です。

 

そもそも私は国内の教育機関でしか日本語を教えたことがありません…。

 

そんな自分がタイで就職希望の学生の悩みに回答できるのか不安でした。

その時、頼もしい方の存在が頭に浮かびました。

 

タイで日本語教師をしていた勤務校のA先生に相談してみよう!

 

勤務校の専任のA先生はタイで10年の日本語教師歴があります。

授業の後、お忙しいとは思いつつ、A先生に声をかけてみました。

 

A先生、お忙しいところ申し訳ありません…。実はツイッターでかくかくしかじか…(タイで日本語教師をしたい学生にどのようなアドバイスをすればいいでしょうか…)

 

すると、A先生は快く相談に乗ってくださり、

タイでの日本語教師としてのご経験を聞かせてくださいました。

  

 

せっかくお時間をいただいて伺ったA先生の貴重な経験を、できることなら多くの人にシェアしたい!!

 

そこでA先生のタイでの日本語教師生活

ブログ記事にしてもよいかとご本人に伺ったところ、

なんとご快諾をいただけました!!!!

 

そこで今回はA先生がタイで日本語教師になるまで~日本語教師になってからの貴重な体験談をご紹介します。

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A先生がタイで日本語教師になるまでにやったこと

現地で就労するためのビザの要件を確認しておく

タイで日本語教師として働く場合、基本的には四大卒が必須条件です(ボランティアやアシスタント教師は除く)。

また、教育機関によっては以下のような条件があります。

  • 大学で日本語教育を主専攻/副専攻し修了
  • 日本語教育能力検定試験合格
  • 日本語教師養成講座420時間修了
  • 大学で勤務する場合は修士が必要

 

A先生がタイへ渡航する前の略歴は以下の通りです。

  • 四年生大学を卒業
  • 大阪で日本語教師養成講座を修了
  • タイ渡航は2002年(~2013年)

   

【追記】在タイ20年、タイの大学で日本語を教えてる方の情報です↓↓

 

渡航前に各教育機関・団体の要件資格や現地で必要な生活費等を確認しておきましょう!

  

現地語を短期コースで受講してみる

A先生は事前に現地のタイ語短期レッスンを受講してみることにしたそうです。

短期レッスンであれば観光ビザで受講可能ですし、現地の雰囲気も分かります。

タイの観光ビザの期限は60日(パスポートの有効期限が6カ月以上あることが条件)です。短期レッスンは事前に予約をしておくとスムーズでしょう。

 

しかし、A先生の予定は計画通りにはいきませんでした……

 つづきます!!

  

現地の日本語教育機関に事前にアポイントをとる

A先生はタイへの短期滞在にあたって、事前に郊外の語学学校(日本語コースあり)の授業見学のアポイントをとっていました。

ちょうどその時、その語学学校には日本語の先生が足りなかったそうです。A先生が授業見学へ行ってみたところ……

 

語学学校「すぐにでもうちで日本語教師として働いてください」 

A先生「でも…別の学校で予定していたタイ語のレッスンが…」

語学学校「タイ語はうちで教えますから!!

 

ということで、トントン拍子に採用が決まったそうです(笑)

 

その後、A先生は急きょ隣国・マレーシアのタイ大使館で

後述するワーキングビザの申請手続きを行ったそうです。

 

海外でビザの手続きすることに不安のある人は、いったん日本へ帰国して日本のタイ大使館で申請手続きをすることもできるそうです。交通費がかかりますけどね…。

 

ビザ(在留許可)と ワークパーミット(労働許可証)が必要

日本で外国人が就労する場合には入国管理局で一括手続きができますが、タイで就労するためには、ビザとワークパーミットがそれぞれ必要です。

外国人が労働目的でタイに入国し、その後ワークパーミットを申請する場合、まずノン・イミグラントビザを申請する必要がある(移民法)。入国時に90日間の滞在許可が与えられ、ワークパーミット取得後、滞在許可の延長ができる。

https://www.jetro.go.jp/world/asia/th/invest_05.html  日本貿易振興機構(ジェトロ)  外国人就業規制・在留許可、現地人の雇用(タイ) より

 

タイの就労ビザと労働許可証については、こちらのブログで詳しく紹介されています!

【2019年版】タイ就労ビザと労働許可証について
タイ就労ビザ(ノン・イミグラントビザ)の申請をしてきました。タイで就業する外国人であれば必ず必要となるものです。ビザの取得、そしてビザを延長した時の様子を記載します。

 

同じ国でも勤務地・教育機関によって働き方が異なる

日本国内でも言えることですが、タイは働く場所や教育機関によって働き方や待遇に大きな違いがあります。

A先生に当時のタイの日本語教育事情を聞いてみました。

首都で働くか郊外で働くか

A先生はタイの首都圏、郊外の語学学校でそれぞれ勤務経験があります。

都市部の大手語学学校では非常勤の割合が多かったとのこと(常勤2:非常勤20)。常勤は基本的には授業を担当せず、業務はレッスンのコーディネートに特化していたそうです。

A先生は非常勤で日本語教師として勤務されていたそうですが、非常勤でも就労ビザおよびワークパーミットは許可が下りるとのことです。

一方、郊外では全員常勤として採用するところが多かったとのことです。

どの教育機関で働くか(大学、中高、語学学校)

大学であれば数十人を相手にした講義式の授業、中高であれば日本でいうALT(外国語指導助手)のような働き方になることが多いようです。

大学や中高で日本語を教える場合、第二外国語としての授業となることもあり、学習者のモチベーションはまちまちだそうです。

非常勤講師と教材作成事務を掛け持ちする

A先生は、タイの大手語学学校で非常勤講師として働くかたわら、教材作成事務を兼務されていたそうです(時給は別途いただけたとのことです)。

その学校では独自のレッスン開発だけでなく、現地の大手日系企業から日本語レッスンのコーディネートの依頼も多かったとのこと。

クライアントのニーズに合わせて作成した教材を本部とやりとりして仕上げ、実際にレッスンをする日本語教師にその教材を使用してもらうという仕組みです。

A先生の勤務した大手語学学校では業務担当がはっきり分かれていたそうです。

 

 

A先生の前任校のように分業制だと日本語教師の負担も減りそうですね!

 

番外編:日本語教師を経て他業種へ転職する人も多い

A先生がおっしゃったのは「タイで日本語教師になって、その後何年も日本語教師を続けている人の方が少ない」ということです。

どんな場合に日本語教師を離職するに至るのでしょうか。

日本語教師として出張中に引き抜きに合う

日本語教師として日系企業等に出張レッスンに行くと「うちで働きませんか?」というオファーをもらうことも少なくないそうです。

日本語教師以外に専門分野がある場合、いったん現地で日本語教師を経験することが専門分野を生かした仕事へ転職するきっかけになるとも言えます。

待遇面から転職を考える人も

日本語教師の待遇面(給料)に不満を持ち、日本語教師を辞める人もいます。

教師になりたての頃は楽しさとやりがいであまり気にならないのですが、経験を重ねるにつれて就任当初と変わらない待遇に不満が出てくるケースです。

 

日本語教師+副業などで別の収入減を確保するという方法もあります!キャリア形成は柔軟に考えてみましょう!

 

タイで日本語教師になるには ~まとめ~

今回はA先生にお話を伺い、タイで日本語教師になるにあたって事前に考えておきたい以下の点についてまとめました。

  • ビザおよびワークパーミットの要件を確認
  • 事前に語学学習も兼ねて現地視察を検討
  • 教育機関ごとの働き方や待遇を確認
  • 日本語教師以外の働き方も視野に入れる

この記事がタイで日本語教師として働きたい方の参考になれば幸いです。

お忙しい中ご協力いただいたA先生、本当にありがとうございました!!

みやざき

日本語教師6年目。通信制大学を経て2008年に日本語教育能力検定試験合格。国内の日本語学校で専任講師、非常勤講師を経験。OPIテスター。

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