【日本語教師にインタビューVol.2】大学専任講師に聞いた「オンライン授業でのZoomブレイクアウトルーム活用術」

オンライン授業
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ご訪問ありがとうございます。日本語教師のみやざきです。

前回は、大学のLMS(学習管理システム)を活用した反転授業についてレポートしました。

今回も引き続き、国内の大学で留学生の日本語教育とキャリア教育に携わっている「あやみさん」にインタビューした内容をまとめました。

 

みやざき
みやざき

あやみさん、今回もよろしくお願いします!

あやみさん
あやみさん

こちらこそ、よろしくお願いします!今回は実際に大学の授業で行った「Zoomのブレイクアウトルーム活用術」をご紹介します。

  

ブレイクアウトルームは、Zoomミーティングを最大で50の別々のセッションに分割することができます。ミーティングのホストは、ミーティングの参加者を、これらの別々のセッションへ自動的にまたは手動で分割することを選択できます。そして、セッションをいつでも切り替えることができます。

Zoomヘルプセンターより

ブレイクアウトルームとは、Zoom上で「独立したミーディングルーム」を作ることができる機能のことです。

 

みやざき
みやざき

実際の授業で、どのように活用されたのかを見ていきましょう!

 

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ブレイクアウトルームでグループごとに発表準備

 

みやざき
みやざき

ブレイクアウトルームは、どのように活用されたんですか?

あやみさん
あやみさん

あるクラスでは、発表準備にブレイクアウトルームを活用しました!

 

【ゴール】ニューストピックに対する各自の意見をグループで共有→全体で報告

 今回の対象:語彙の授業、日本語中級~の学生

 

(ブレイクアウトルームを15分で話し合う)

  • 事前に学生が準備してきた内容を4人グループで共有
  • 音声翻訳等で発音を確認して発表に備える

(ブレイクアウトルーム解除後に)

  • まとめて報告する

 

ブレイクアウトルームは閉ざされた空間なので、他のグループのことを気にせず、しっかり集中して話すことができます。

 

あやみさん
あやみさん

各ブレイクアウトルームに様子を見に行くときは「教師を意識させない工夫」をしています。

 

対面授業だと・・・

机間巡視(教師が各机をまわっていく)で教師の存在感が出てしまい、学生が自分で課題を解決する前に教師に頼りがちです。

 

ブレイクアウトルームなら・・・

  • 「カメラオフ状態」だと教師の存在感が消える
  • オフのアイコン画像はネコにして、入室後気づかれても「にゃー」で済ませる笑

 

みやざき
みやざき

なるほど!工夫すれば教師の存在感消せるんですね!

あやみさん
あやみさん

私の場合はアイコン+チャットで「ただの猫」に徹しました(笑) 学生も教師を気にせずに、活動に集中できます!

 

プレゼン発表大会当日は・・・

  • 司会やタイムキーパーを学生に任せる
  • 教師は「ミュート&学生の沈黙も待つ」

 

あやみさん
あやみさん

当日は「全てを学生に任せる覚悟」で臨みます。学生が困った時だけ「プライベートチャット」でこっそりフォローします!

みやざき
みやざき

Zoomを活用した学生主体のプレゼン大会、面白そうですね!

 

 この章のまとめ

・ブレイクアウトルームで発表準備
・教師は黒子に徹する

 

ブレイクアウトルームで外部ゲストと1対1の交流

 

みやざき
みやざき

他にはどのような活用方法がありますか?

あやみさん
あやみさん

外部からゲストを呼んで、ブレイクアウトルームを活用して交流会をしました!

交流会の前に・・・

・発表会は見学希望者に参加してもらう
・日本語母語話者メインの他授業と連携し、授業内での交流をセッティング

 

Zoom授業でゲストを呼ぶメリットは・・・

・どこに住んでいてもゲスト参加できる
・ゲストが褒めると学生のモチベーションがあがる

 

あやみさん
あやみさん

「学生とゲスト」の1対1のペアを作成し各ブレイクアウトルームに振り分けます。

 

「1対1の閉ざされた環境」

zoomのブレイクアウトルームは、閉ざされた環境なので、相手(ゲスト)とのコミュニケーションに集中できます。

逆に言えば誰も助けてくれないので、自分たちでなんとかするしかありません。

教室での対面の交流だとすぐに他の人に頼ってしまうし、教師も安易に助けてしまいがちです。

あやみさん
あやみさん

私は巡回をせず、約30分間あえて「放置」していました(笑)

 

今回はブレイクアウトルームを活用することで学生自身で何とかコミュニケーションするしかない環境を提供。

普段以上に学生が積極的に日本語を使って、コミュニケーションできたのではないか、ということでした。

みやざき
みやざき

学生を信じてまかせる勇気は、これからの教師に必要ですね!

 

この章のまとめ

・学生×ゲストで1対1の交流の機会を作る
・教師は学生を信じてまかせる

 

あやみさんが授業設計で大切にしていること

 

みやざき
みやざき

最後に、あやみさんが授業で心がけていることは何ですか?

あやみさん
あやみさん

私が授業設計において心がけていることは、次の2点です。

 

★大学教育に大学教員以外も巻き込み、ゲストを呼ぶ取り組みを対面でも続けたい

  • 大学時代に様々な大人に出会ってもらいたい(将来の可能性を広げ、キャリア教育にも)
  • ゲストと教師の役割分担(教師はひいて見守る・ファシリテートのみ)

 

あやみさん
あやみさん

私は学生と社会の「ドア」でありたいと思っています。

ゲストを交えた時は学生の学びも深くなります。

 

★すべての活動に振り返りの機会を設ける

以下は、あやみさんの好きな言葉(ジョン・デューイの言葉)です。

We don’t learn from experience. we learn from reflecting on our experience.

私たちは経験から学ぶのではない。経験を振り返ることで学ぶのだ。

どんな経験も「経験して終わり」ではなく、振り返り(内省)を行うことで初めて学びにつながるということですね。

みやざき
みやざき

教師側も常に「経験を振り返る」姿勢を持ちたいものですね。

 

まとめ ブレイクアウトルームは自律学習のきっかけになる

今回は、大学専任講師のあやみさんに

オンライン授業でのZoomブレイクアウトルーム活用術について教えていただきました。

ブレイクアウトルームを活用すると

学習者に活動を任せることができるので、自律学習への後押しにもなりそうですね。

 

次回は「オンライン授業における学生への配慮と今後の課題」を記事にします。

どうぞ、お楽しみに!

 

みやざき

日本語教師7年目。通信制大学で日本語教育を学び、2008年に日本語教育能力検定試験合格。国内の日本語学校で専任、5年のブランクを得て非常勤講師復帰。OPIテスター。現在はフリーランスとして、文化庁地域日本語教育コーディネーター、Webライター、メルマガ・ブログ代行などの業務を受託している。

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