
ご訪問ありがとうございます。
日本語教師のみやざきです。
平成から令和へと改元した2019年。みなさんにとってはどのような1年でしたか?
人気占い師のしいたけさんによると、2019年は「 “仕切り直し”っていうのがキーワード 」だったとのことです。
私にとって2019年は「日本語教師+αを行動に移す・学び直しをする」など、まさに仕切り直しと挑戦の年でした。
今回は、2019年の日本語教師としての1年を簡単に振り返ってみようと思います。
日本語学校でN1/N2の授業
現在の職場に勤めて5年目になりますが、進化し続ける学校なので常に学びがあります。
2019年1月~2019年3月
週5勤務で2018年度卒業生のN1/N2クラスを担当。N1クラスは8名→7名(1名は本人希望により途中帰国)、N2クラスは14名でした。
- N1/N2クラスの 漢字・語彙・文法・読解 を担当
- 学習者の国籍は、ベトナム、中国、ネパール、インド
- 週に1度、両クラス合同授業。3人1組でグループワーク等を実施
グループワークでは「4コマ漫画のセリフを考えて発表」「読解のピア・リーディング」「N2文法かるた作成」等を行いました。
通常授業の教材テキストの一部はこちら。
2019年4月~2019年12月
2019年度からは勤務校以外の仕事(Webライター等)とのバランスをとるため、前期シフトを週3、後期を週2にしました。
N2クラスで学生は16→15名です(一人は聴講生で7月の日本語能力試験後に退学)。
- N2クラスの漢字、語彙、文法、読解、聴解を担当
- 学習者の国籍はベトナム、中国、インド
- 12月の日本語能力試験以降、N1語彙も担当
息ぬき的な活動をあまり取り入れないクラスなのですが、コツコツと着実に力をつけているといった印象です。
使用していたテキストの一部はこちら。
国立大学での日本語入門レッスン
地元の大学に短期滞在中で、日本語学習歴がない学生等を対象にレッスンを行いました。
入門レベルということもあり、レッスンは間接法(媒介語・英語)で行いました。
サマープログラム(3週間)
この仕事は事前に地元の大学にアポイントを取ってお話をいただきました。
- 夏の短期留学で日本の大学に来た海外の学部生
- 学習者の国籍は、エジプト、中国、アメリカ、韓国
- テキスト学習以外にマインドマップ作成、ホームステイ先への手紙、ボードゲームなどの活動を実施
メインテキストの「NIHONGO FUN&EASY」は、ローマ字が併記されているため、 日本語が分からなくてもテキストに沿って会話文をある程度読むことができます。
学習者のウケがよかったのが「ナンジャモンジャ」というボードゲームです。
その日に習った挨拶表現や、参加した学習者の名前、日本料理など、テーマを絞ってワイワイ楽しめます。
レッスン修了後の学習者からは「正規留学したい」という声も。
中には
今回の日本留学で他の国の友達ができた。お互いの人生について(英語で)語り合ったりもした。こんな経験ができるとは思わなかった
と言っていた学生もいました。
日本語レッスンをきっかけに、様々なことを学んでもらえたら嬉しいですね!
単発レッスン(1日のみ)
レッスン実施の1週間前に、お世話になっている方に急きょ依頼されたレッスンです。
- 学部生、研究生、教授陣など、世代や立場はさまざま
- レッスンは1回90分のみ、国籍は全員同じ(ミャンマー籍)
- 当日資料を配布し、スライド(パワーポイント)でレッスンを実施
自己紹介や挨拶などの便利なフレーズ、よく使う「い形容詞」、「~が好きです」などを練習・ペアワーク、 簡単な日本語の構造の説明等 であっという間に90分が経ちました。

今後も様々なレッスンのご依頼を承ります!
地域日本語教育コーディネーター
文化庁委託事業として一部の都道府県で運用が始まっている取り組みです。有難いことに、2019年度の地元地区の地域日本語教育コーディネーターを拝命しました。
この事業の目的は、過去に日本語教室等が行われていない自治体や地域で新たに日本語教室等を設置することです。
地域日本語教育コーディネーターは各自治体への聞き取り調査をはじめ、日本語教室等を設置するまでのマネジメントを行います。
業務内容等をまとめた過去記事はこちら。
通信制大学で日本語教育を学び直す
大手前大学通信教育部に編入し、日本語教育を一から学び直しています。
私が日本語教育を学び始めたのは2007年。12年ぶりの座学は発見だらけで、獲得した知識や専門性は、常にブラッシュアップするべきだと痛感しました。
日本語教師の国家資格化の動きも進みつつあり、日本語教育事情やそれらを取り巻く環境は日々変化しています。
何年経っても自己研鑽を続ける姿勢を保ちたいものです。

ブログ・Twitterで日本語教育を発信
日本語教師として発信力を高めるため、当ブログ運用を2019年6月より開始しました。
また、「オンライン人狼ゲーム」を楽しむための既存のツイッターアカウントで、日本語教育関係のツイート発信を始めました。
ツイッターのアカウントを分けて運用しなかった理由の一つに、もともとゲームで繋がっている仲間にも日本語教育について知ってもらいたかったという狙いがあります。
現在ではゲーム仲間にも日本語教師であることが少しずつ認知され、一部の方とはその話題をたびたび共有できるようになりました。

日本語教育がもっと広まりますように!
まとめ 2020年に向けて
振り返ってみれば、2019年はまさに「自己改革のための基礎固め」の一年でした。
2020年は、未経験のオンラインレッスンにも挑戦したいです。
具体的なやり方を探るために、年末にオンラインセミナーにも参加しました。
来年もコツコツと研鑽しながら挑戦を続け、素敵な年にしたいです。
2020年もどうぞよろしくお願いいたします!